いきあたりとばったり

色々とぼやきます

ボーダー

初めまして。今日からブログを運営することとなりました。どうぞよろしくお願いします。

 

「自分の頭の中で考えていることを外に出したらどうなるのか」という好奇心のもとに始めたブログ、今回は「ボーダー」というテーマで記事を書かせて頂きます。

 

「ボーダー」とはへり・縁・端という意味や、国境・境界という意味がありますが、ここでは「境界」の意味で捉えてください。

私は新卒で現在の会社に営業職として入社いたしました。営業職、という言葉の示す通り、毎日、いろんな方々とお話しさせていただいています。

いろんな方々、とは言っても、その殆どが現場で作業されている方です。大工さんや車の整備士さんなんかをイメージしてもらうと分かり易いかと思います。

私の周りの現場作業員の方々は、大変失礼ですが「学歴」というステータスを持っていない方が殆どです。中には「小学生の頃から作業しかしてない」という方もいるくらいです。

殆どの親から「いい大学を出て、一流企業に入ってほしい」という声が依然として多い昨今において、彼らのような「学歴を持たない現場作業員」は卑下される対象であり、ややもすると「負け組」「幸せになれなかった者」というレッテルが貼られてしまいます。

しかし私は、彼らがバカで不幸な人間とは到底思えないのです。寧ろ彼らからは、ある種のインテリジェンスを感じ取ることができます。何故でしょうか。

彼らは、その分野の専門的知識はもちろんのこと、俗にいう「一般教養」も広く身につけています。(例えば政治や経済に関する知識)

思うに、彼らはそれらの知識を誰から教えてもらったという訳ではなく、より良く生きるために、自分で身につけたのではないでしょうか。

その点、私たち高卒・大卒組は彼らとは異なった知識の付け方をしています。散々指摘されている通り、日本の教育は「詰込み型」であり、与えられる知識をより多く得て、覚えたものが受験レースに勝つことができます。つまり、能動的に動こうとせずとも、知識は与えられるのです。そしてより多くを覚えた結果、「学歴」というご褒美が貰える。

では、ご褒美をもらえなかった現場作業員の方々よりも、私たちは多くを知っているのでしょうか。

一見すると学歴という線でしっかりと区切られている、博識とバカのボーダー、幸せと不幸のボーダー、もちろん幸せの形は人それぞれですし、博識だから幸せという訳ではありませんが、「いい大学を出て、一流企業に入ってほしい」という声が依然として多い昨今だからこそ、この「ボーダー」を今一度考えてみてはいかがでしょうか。